サーモスタットを使ったファンコントロール回路

67F050

サーモスタットは温度によって自動的にONになったりOFFになったりするスイッチです。バイメタルを使ったりして、物理的に接点を着けたり離したりするので、回路が単純です。おまけにローコストにできるみたいです。写真の67F050はあけび猫が試してみたところでは、52℃程度まで温度が上がるとONになり、35℃程度まで温度が下がるとOFFになってたと思います。67F050は共立エレショップのセンサ類->温度の所でみつけました。

回路図

TS1がサーモスタット(67F050)です。これには極性は無いみたいです。D1は一般整流用のダイオードです。数百V1Aとか1kV1Aというような感じで、色々売られていますが、偶々入手できる安いのでよいでしょう。今回は1N4007を使ってみました。

温度が低く、TS1がOFFの時には、D1を通してファンに5Vの電圧がかかり、ファンはゆっくり回るか、ファンによっては、まわりそうでまわらないかもしれません(指でつついて回りはじめるようならば、多分問題ないです)。温度が高くなってD1がONになると、ファンには12Vの電圧がかかり、ファンが勢いよく回ります。再び、温度が低くなると、TS1はOFFになり、ファンにかかる電圧は5Vになります。この時、最初、まわりそうでまわらなかったファンはゆっくり回ってると思います。

製作

左の写真は、セレロン2GHz(Socket478)のヒートシンクに取り付けたところです。写真はクリックすると、大きな写真が出てきて見やすいです。マザーボードに取り付ける時のクランプに干渉しないところに固定します。固定には、ゴムボンドを使っています。配線は、元々ついていたコネクタ付きの線を途中で切断して挿入する形にしています。元々ついているコネクタ付きの線は、黒色は負極(-)で黄色が正極(+)のようです。緑色はセンサー用と思われます。+5Vは赤い色の線にギボシ端子を付けています。

セレロン2GHzは2.67GHzにクロックアップした状態で使っています。この仕掛けでしばらく使ってみましたが、CPUの処理がビジー状態になり、温度が上がるとONになってファンが勢いよく回るのはよいのですが、、処理がアイドル状態になったときに、なかなか温度が35℃まで下がらず、ケースの蓋をした状態では、ファンがゆっくり回るようになるまで、1晩とか1日とかかかるようでイマイチでした。ケースの蓋を開けた状態ではわりと直ぐにゆっくり回るようになっていたと思うので、常に蓋を開けて使っている場合にはよいかもしれません。

これは、Socket7用のヒートシンクに取り付けたところです。5Vの線の分岐には、自動車用配線コネクタを使っています。これは、作るには作ったのですが、まだ試してみていません。
これはグラフィックカード(GeForce4 MX 440)のヒートシンクに取り付けたところです。ヒートシンクの止め具がちょうど、サーモスタットの穴に通ったので、うまい具合に取り付けできました。

これのファンは、5Vでは指でつついてやらないと回り始めないのですが、回り始めると、5Vでゆっくりまわります。ファンが勢いよく回ってる時にアイドル状態になれば、すぐに温度が十分に下がってファンがゆっくり回るようになり、よい感じです。このグラフィックカードは、普段使ってる時は、ファンがゆっくりまわってるかぎり温度はあまり上がらなくて、3Dなゲーム等をすると、温度が上がるみたいでした。


にへるつおるぐ

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