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Cool-Ampを使ったプリント配線板の銀メッキ

2005-2-28 公開

プリント基板の配線面の腐食防止には、ハヤコート等でコーティングするのが無難ですが、ハヤコートは完全に乾くまで結構時間がかかったり、リペアするのが難儀です。なんぞよい方法が無いかといつぞやぐぐりまくってたら、Cool−Ampによる銀メッキ処理 というのを発見♪ Cool-Amp Conducto-Lube Co からそのブツを取り寄せて試してみました♪

※写真はクリックすると拡大します。小分けパックはこちら

1. 取りあえず配線面のフォトレジストを除去します。この時、部品穴を空けないでおきます。穴を空けてしまうと、多分この後の作業で、Cool-Amp(白い粉)が穴に詰まってしまいます。

仕上がりを綺麗にするには、配線面に手垢を付けないことみたいです。ステンレスタワシ等でフォトレジストを除去した後、サンポールをかける等して、よく脱錆脱脂洗浄しておきます。

2. 白い粉を適当にふりかけます。濡らした布に粉を付ける手順もあるみたいですが、それだと粉をビンからあらかじめ取り分けておかないといけないくて(ビンに濡らした布をつっこむと未使用の粉がしけってしまうので、、)面倒なので、あけび猫はビンからマドラーですくってふりかけています。
写真撮ったつもりが、デジカメが不調の為かメモリに残ってませんでした。。。 3. 小型のてるてる坊主状にまるめたキッチンペーパーを水で濡らし、それで粉を配線にごしごし塗り付けます。粉の湿り具合が不十分でパラパラ飛び散る時には水を少しづつ振りかけてうまく塗り付けられるように湿り具合を加減します。粉が足らなくなったら、粉を追加でふりかけます。

4. この時、素手が配線に触らないようにてるてる坊主を持ちます。使い捨ての極薄手袋をしてもよいかと思います。水はあけび猫は水道水を使っていますが、よりクリーンな水を使うなら、バッテリー用の精製水が入手しやすいかと思います。あけび猫が試したところでは、水道水でも精製水でも結果は変わりませんでした。

5. キッチンペーパーがカスが出るので布が望ましいかもしれませんが、あけび猫は使い捨てで安くてお手軽なのでいつもキッチンペーパーを使っています。また機会があれば、布や不織布等でも試してみようかとも思っています。

6. 全体がくまなく銀色になれば、多分、塗布完了です。完全には銀色にはならなくて、よくみると微妙にうっすらと銅色だったりしますが、あけび猫がやってみたところでは、これ以上擦り続けても変化がありませんでした。あとは粉を綺麗にふき取ってピカピカに磨くのですが。。塗布完了後直ぐに表面が黄色くくすんで来てしまいます。
写真撮ったつもりが、デジカメが不調の為かメモリに残ってませんでした。。。 7. 取りあえず、シリコーンスプレーをふりかけてから、部品穴を空けます。
8. 黄色くくすんだ配線は、サンポールをかけて水で流せば綺麗な銀色になります。あとはドライヤーでよく乾かしてから、シリコーンスプレーをふりかけておきます。
9. 部品をハンダ付けします。 あけび猫は最近は、フラックスを配線面全体に塗るのではなくて、腐食防止にはシリコーンスプレーをかけておいて、ハンダが付きにくいところに必要に応じて無洗浄タイプのフラックスを使うようにしています。ハンダ付けが終わったら、刷毛やブラシで配線面を清掃して完了です♪
10. で、これをする事の効果のほどですが…

とりあえず、いままで銅色だったのが銀色になるので、なんとなく見栄えがよくなる気がします。銀メッキした所は電気をよく通すらしいので、湿気による絶縁性の低下やショートを防ぐ目的には全く使えないかと思います。また、配線面全体をコーティングするわけではないので、やはり経年劣化でパターンが剥げてくるといったような問題には対応できない気がします。。。

もっと良い方法がある場合や、あけび猫のやりかたがまずいと思われる場合にはぜひ教えて下さい♪

11. 販売所案内

11.1 Cool-Amp小分けパック

12. その他の使用例

写真を撮る2ヶ月ほど前に製作した何かの基板ですが、一応、銀色を保っているような、よくみると変化してきているような。。。

にへるつおるぐ

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