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電子工作ATX電源自動投入器
ATのPCの場合、電源スイッチを入れたままACのコンセントに通電すれば、PCの電源がONになりますが、ATXのPCの場合には、BIOSの設定にもよりますが、通常、コンセントに通電してから、電源ボタンを押さないと電源がONになりません。BIOSで、電源ボタンを押さなくてもACのコンセントに通電すれば自動的に電源がONになる設定にしようとしても、BIOSにそういう設定項目が無いか、設定しても何故かうまく動作しない場合があるかもしれません。そんな時の対処方法を考えてみました。 先ず考えられるのが上の写真のように電源コネクタの14ピン(緑色のコードが繋がってる)とGND(写真では5ピン)をショートさせておく方法です。大概、これでうまくいきそうですが、これだと、電源装置の電源は入るけど、マザーボードの電源が入ってないという状態になることがあります。 参考リンク: 次に、電源ボタンに繋がる信号線をショートさせておく方法があります。これでうまくいくこともあるかもしれませんが、おかしな動作になってしまうこともあります。 最後に、上の回路図のような「ATX電源自動投入器」なるものを考えてみました。 これは、電源がONになるとそれを示すLEDのアノードが陽極になり、電源がOFFになると陰極(電源ボタンの陰極側と同じ電位)になるタイプのマザーボード向けです。図の「LED+」をマザーボード上の電源LED用のピンのアノード側(「+」と記してあることがある)に繋ぎ、「SW+」をマザーボード上の電源ボタン用のピンの陽極側(「+」と記してあることがある)に繋ぎ、「SW-」をマザーボード上の電源ボタン用のピンの陰極側(大概「GND」と記してあることがある)に繋いでおきます。こうすると、マザーボードの電源OFFの時には「SW+」から「SW-」に電流が流れて、マザーボードの電源がONになり、マザーボードの電源がONになると、「SW+」から「SW-」に電流が流れなくなってボタンを離したのと同じことになります。 電源LEDのカソード側が陰極になったり陽極になったりして、電源LEDを制御するタイプのマザーボードでは、トランジスタをNPN型のものにして、信号線のつなぎ方をなんとかすれば対応できるかもしれません。それ以外のタイプでは、個々に応じてなんとか考えないといけないでしょう。電源LEDが、たとえば、スリープ状態になると点滅する等、色々な状態の表示を兼ねている場合には、おかしなことにならないように注意が必要かもしれません。 抵抗が熱収縮チューブで覆われるようにして、組み立ててみました。
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