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10年ぶりに部屋に入るとコウモリや猫の巣窟だった

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2014-03-08 20:36:24 JST-9 | akebia | General | コメント | トラックバック | 履歴

あけび猫は、もともと、18年ほど前から、別件で医院にかかった時の血圧測定で血圧が不安定なのは知っていたのですが、特に医師から具体的な治療についてはなにも提案がなかったので放置していたら、ついに数年前から本格的に何もしないと血圧が高いままになってしまいました。それで、高血圧の治療の目的で病院にかかって色々検査を受けてみたら、血圧が高い以外は大きな異常は見られず、いくつか病院を点々として医師の話しを聞いたところでは、どうも、こういう症状にはこれといって決め手となる処置方法がなくて、結局、薬を服用するしか手立てはなく、しかも、薬を服用したとしても、拡張期血圧は下がりづらく、いづれ脳卒中を起して、神経性高血圧でさらに血圧が下がりにくくなるということでした。

そこで、なんとか、拡張期血圧も含めて血圧が下がる方法を考えてみました。

  • リシノプリル錠5mg
  • ビソプロロールフマル酸塩錠5mg
  • ドキサゾシン錠2mg
  • クレンブテロール塩酸塩錠10μg
  • カタプレス錠75μg

以上をそれぞれ3錠、1日3回に分けて服用するとよいです。体重65kg程度の成人が前提です。

*注意*

ドキサゾシン錠は、1日1mg以下の用量から始め、起立性低血圧が発生しないことを確認しながら日にちをかけて漸増する。その間、危険な作業に従事しないこと。起立性低血圧は薬を服用してから6時間後辺りで発生しやすいです。

備考

服用方法は、食事とは関係なく、なるべく8時間間隔で服用するようにします。先ず、寝る前に服用して、起きてから服用し、あと一回はなるべく等間隔になるタイミングで服用すればよいと思います。8時間も寝ない人は、寝る前や起きてからの服用のタイミングを適当に調整すればよいです。

カタプレスは眠気が気になると思うので、これを抜いても血圧が十分下がるようであれば、抜いた方がよいと思います。カタプレスは1日3回に分けて服用しないと効果が安定しないです(他の薬は1日1~2回でもよいみたい)。なので、これを抜くと、血圧の安定具合によっては、他の薬を1日2回に減らせるかもしれません。カタプレスはリシノプリルと併用すると、血圧の動揺が抑制され、拡張期血圧がよく下がるようになります。カタプレス服用時の口渇感は2、3ヶ月耐えれば慣れると思います。

クレンブテロールは高血圧の薬ではないのですが、これを抜いてビソプロロールを服用すると徐脈になると思います。

ドキサゾシンで起立性低血圧が発生した時には、横になるとよいですが、どうしても、回復するまでに自分で動く必要がある時には、頭が心臓よりも低い位置になるように、頭を垂らすとよいです。ドキサゾシンを抜くと、寒冷昇圧や四肢冷感に悩まされると思います。

ビソプロロールを抜くと血圧の動揺やドキサゾシンやクレンブテロールによる動悸に悩まされると思います。ビソプロロールもカタプレスと同様にリシノプリルと併用すると拡張期血圧がよく下がります。さらにカタプレスと併用すると相乗的によく効きます。

リシノプリルは以上の薬の中で最も強力な降圧薬です。この薬だけで血圧のコントロールが十分な場合には他の薬はいらないと思います。

ビソプロロールとクレンブテロールの効果

ビソプロロールを服用すると、心拍数が低下し、心拍数の変化率が増加し、血圧の変化率が低下します。そして、クレンブテロールを服用すると、心拍数が増加し、心拍数の変化率が低下しますが、血圧の変化率はあまり変わらないです。結果的に、心拍数に関するそれぞれの効果が相殺されて、心拍数の変化を最小限にして、血圧の動揺を抑制することになります。これは、カタプレスやリシノプリルを併用していることが前提です。

ドキサゾシンの効果

ドキサゾシンは交感神経の緊張による血管の収縮を抑制する薬で、これにより血管が拡張すると反射的に心拍数や心拍出量が増加するので、この薬単体では、平常時の血圧は思いのほか下がらなかったりします。また、多めに服用すると動悸が気になる問題もあって、結局は、ビソプロロールやカタプレスと併用することになります。この薬は冷え性には効果てきめんで、冬季に電気毛布がないと寝られない人でも、この薬を服用すると、電気毛布がなくても寝られるようになるかもしれません。この薬の血圧降下剤としての本領を発揮するところは、寒冷昇圧の抑制です。うまくいくと、寒い所で、あまり血圧が上昇しなくなります。これは、ビソプロロールやカタプレス、リシノプリルを併用していることが前提です。立っていられなくなるほどの酷い起立性低血圧の症状は、多くの場合、用量が安定して慣れると出現しなくなると思います。人によっては、夏季でも四肢冷感をともなって血圧が上昇することがあり、また、季節によって服用したりしなかったりすると起立性低血圧の問題があるので、この薬を服用し始めたら、年中服用しておくのがよいと思います。

交感神経抑制薬の用量

本記事では、ドキサゾシンやビソプロロールの用量をわりと多めに使うことになっていると思います。試しにもっと少ない用量から始めてみて、効果がイマイチで、特におかしな副作用がない場合には、思い切って、本記事に書いてある用量まで漸増してみるとよいです。リシノプリルのような長時間型のRAS抑制薬はある程度の用量で降圧効果が頭打ちになるのですが、ドキサゾシンやビソプロロールといった交感神経抑制薬はある程度用量依存的に効くらしく、通常の用量の3倍程度までは効果の増強が期待できるかもしれません。カタプレスは、増やすと降圧効果は強くなるのですが、同時に眠気も強くなって寝てしまいます。

RAS抑制薬の用量

リシノプリルは1日10~20mg服用するとよいです。5mgだとちょっと効果が十分ではなくなると思います。10mgを超えると降圧効果としては頭打ちになるようです。

副作用

抑うつ

薬を飲み始めてしばらくして、妙に元気がなくなってきたら、それは、ビソプロロールが原因かもしれません。カタプレスは明らかに眠たくなるので分かりやすいのですが、どうも、ビソプロロールはあまり眠たくはならないのですが、ひっそりと抑うつ状態になっていくようです。そうなった場合には、ビソプロロールの服用方法を1日1回するとよいようです。飲むタイミングは、夕方等、就寝時に効果が最大になるようなタイミングにします。10mg服用すると、降圧効果は1日続くようです(トラフ時には、それなりに効果は劣化するようですが…)。その場合、クレンブテロールを止めてみて、徐脈にならなければ、クレンブテロールは要らないと思います。ドキサゾシンもビソプロロールと同じタイミングで、夏場なら2mgでよさそうです。冬場は未確認ですが、2mgでもそれなりに効果はあると思います。

赤血球減少

長期間薬を服用していると、少しづつ赤血球が減少して行くかもしれません。薬を飲み始めて数年間は3ヶ月毎位に血液検査をして、その記録を保存しておきましょう。病院によっては、赤血球の検査をしないことがあるようなので、検査結果に載っていなかったら検査するようにリクエストしておきましょう。赤血球が減少する場合、赤血球数、ヘマトクリット、ヘモグロビンが全て低下して、MCV、MCH、MCHCは正常か正常範囲内で若干高い値を示す、正球性貧血になると思います。血小板、白血球には特に異常は見られません。そうなった場合には、取りあえず、血液内科にて、詳しい血液検査してみます。フェリチンが正常か、高い値になっていて、血清鉄は正常か、正常範囲内で若干低く、不飽和鉄結合能が高い値になっていることを確認します。網状赤血球数、クレアチニンは正常です。特に、不飽和鉄結合能が低くなっていた場合には、骨髄の病気を併発しているのかもしれませんが、高い場合には、原因不明です。もっとも怪しいのがリシノプリル、次いでビソプロロールを疑っているのですが、今のところよく分かっていません。ちなみに、リシノプリルをアムロジピン5mg1日1回に変えても、降圧効果はあまり変わらないようです。

他の降圧薬

ニフェジピン(一般製剤)

ニフェジピンには、持効製剤と一般製剤とがあり、ここでは一般製剤を取り上げます。一般製剤にはカプセルと錠剤とがあって、カプセルとしてはアダラートが有名だと思いますが、錠剤はカサンミルやアテネラートというのがあるみたいです。カプセルは元々は狭心症の発作に使う目的で開発されたものらしく、高血圧の治療薬としては効き目が急激過ぎる予感がするので、錠剤を使うのが無難だと思います。ニフェジピンの効果はてきめんで、錠剤であれば、服用後30分~1時間ほどで、少し高めの血圧が正常血圧になります。ただし、効果は4時間ほどしか続きません。血圧を何回か測定して拡張期血圧90mmHg以上が続いていて、ちょっと下げたいなと思う時に便利です。長時間型のRAS抑制薬との併用で、血圧が高い時であれば、ニフェジピン10mg服用しても多分、大丈夫と思いますが、交感神経抑制薬と併用する時には、10mgの錠剤を2つや4つに割ったりして、少量から試した方がよいです。うっかり服用し過ぎて異常に血圧が低下し始めるとそれを止めることはできなくなります。

カプトプリル(一般製剤)

カプトプリルには、持効製剤と一般製剤とがあり、ここでは一般製剤を取り上げます。カプトプリルもニフェジピンと同様に効果てきめんで、服用後、1時間ほどで、少し高めの血圧が正常血圧になり、その効果は4時間ほどしか続きません。カプトプリルはACE阻害薬なのですが、どういうわけか長時間型のACE阻害薬と併用しても効果があるみたいです。あけび猫が試したところでは、トランドラプリルとの併用で効果がありました。リシノプリルとの併用は試していないですが、多分、効果があるのではないかと思います。ニフェジピンと併用するとどうなるかは謎です。

トランドラプリル

トランドラプリルは、その活性代謝物の半減期が非常に長いACE阻害薬です。1日1回の服用で安定した効果が期待できるのですが、降圧効果そのものは、リシノプリルと大きくは変わらない気がします。リシノプリルだけで十分効いてるので、どうせならちょっと高級な薬にしてみたいとか、逆にブロプレス等のARBだけで十分効いてるのだけど、薬代を安くする目的でACE阻害薬に切り替えたい場合にはよいかもしれません。トランドラプリルは1日1mgで効果があり、それ以上では降圧効果としては頭打ちになるようです。

ラベタロール

以上の記事では、交感神経α受容体の遮断にドキサゾシン、β受容体の遮断にビソプロロールを使用することにしているのですが、ラベタロールはαβ遮断薬なので、これでうまくいけば、薬代が節約できるかもしれません。ラベタロールの錠剤には、50mgと100mgがあります。あけび猫がトランドラプリルと併用してみたところでは、50mgではあまり効果がなくて、100mgを1日2~3回服用するとよいみたいでした。しかし、これに、クレンブテロールやカタプレスを加えるとどうなるかは未確認です。

アテノロール

ビソプロロールの代わりにアテノロールでうまくいけば薬代が節約できるかもしれませんが、未確認です。

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