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Writer509方式・簡易定電圧回路付き

シリアルポート接続PICライタ

(APW5)
Since 2010-2-23

Writer509の基本回路に簡易定電圧回路とDCジャック(φ5.5×2.1センタープラス)を付けて、単一電源(9〜16V)で扱いやすくしたものです。(ノートパソコン等のACアダプタが流用できたり、アマチュア無線でよく使われる安定化電源が利用できることがあります。)

ヒント: ノートPCのACアダプタをPICライタに使っている間、ノートPCはバッテリー駆動させておくとよいです。

完成品ではありませんので、ハンダ付け、穴あけ等、組み立て作業が必要ですが、専用のプリント配線板が付いていますので、ジャノメ基板で配線を考えるよりは楽かと思います♪

★シンプルなJDMプログラマ方式のはこちら


APW5 PICライタ本体(配線板PW52)


 USB・シリアル変換ケーブルとDCプラグを繋げたところ。
添付資料が分かりにくい場合には、写真も参考にして組み立てて下さい。写真をクリックすると、大きめの写真を表示します。 USB・シリアル変換ケーブルやACアダプタは付属していませんので、別途ご用意下さい。赤色のLEDはオプションです。
1. 一般仕様 4. 回路図 7. 参考ページ
2. 価格 5. 簡易定電圧回路の調整方法  
3. 組み立て方法 6. 書込みソフトの使い方  
ご注文・お問い合わせ 部品表  

1 一般仕様

型番

APW5

対応書込みソフト

PIC Writer 509

対応マイコン

PIC12F509、PIC12F629、PIC12F675

※上記以外のマイコンの対応につきましては、参考ページの欄をご覧下さい。
パソコンとのインターフェース
(PICライタ側コネクタ)

シリアル/COMポート
(D-SUB 9ピン メス)

DCジャック極性・形状 センタープラス・内径2.1mm 外径5.5mm(MJ-179P互換)
対応ACアダプタ電圧 9〜16V(推奨 12〜16V)
消費電力 260[mW]@16V

2 価格

セット内容(型番)
2.1 配線板&部品セット(APW5-PW52)
配線板・Writer509プログラム済マイコン・その他(詳細)
※オプションのLED2,R8,10,C2は付いていません。

740
(送料別)

在庫: 5

2.2 配線板のみ(PW52)
(その他の部品等は付いていません。)
※部品の配置については、配線板&部品セットの添付資料をご覧下さい。

200円
(送料別)

在庫: 7

2.3 LED2&R8セット(APW5-LED2)
PICライタ本体に赤色のアクセスランプを追加するのに必要な部品セットです。(これは無くても、PICライタとしての機能に問題ありません。)

50
(送料別)

在庫: 13

★送料は、カゴに入れると表示されます。表示されない場合には、ご注文後にお知らせします。事前に知りたい場合には、お問い合わせ下さい。
★配線板&部品セットは、ご利用者の方でハンダ付け等、組み立てをする必要があります。
★配線板には穴が空いていません。組み立てにドリルが必要になります。ルーター等をお持ちで無い方は、ピンバイスを使うのが安価で好いかと思います。 穴は、DCジャックの取り付け穴を除いてφ0.8mmです(φ0.7mmでも可)。DCジャックの取り付け穴は、φ3mmですが、ピンバイスにφ3mmのドリルが取り付けできない時には、φ1.5mmのドリルを使うこともできます。(1.5mmの穴を二つ並べて 合計3mmにして押し込めば大概うまくいくと思いますが、万一、失敗しそうな時には、刃幅1.5mm以下の糸鋸等で対応して下さい。)
★シリアル接続ケーブルは添付されていませんので、D-SUB9ピンのオスコネクタがついた、ストレートタイプのケーブルをご用意下さい。
★おすすめグッズ★
  Φ0.6ミリヤニ入り糸ハンダ
  未書込みマイコン
PIC12F509
  未書込みマイコン
PIC12F629
  未書込みマイコン
PIC12F675

3 組み立て方法

  • 組み立て方法は、添付の部品配置図等を見れば分かるかと思いますが、チップ部品が取り付けにくいと思われる場合には、こちらをご覧下さい。
  • ICソケットは、18Pinの物がついており、対応マイコンは8Pinですが、気にせずソケットの1番ピンとマイコンの1番ピンとを合わせて差し込んで下さい。
  • 添付資料に出てくる工具の説明はこちらをご覧下さい。(糸鋸の説明はまだ書いていません。)
  • 組み立てて使ってみてうまく動作しない時には、部品の取り付け方向が間違っていないか、ハンダブリッジ等で回路がショートしていないかよく確認してみて下さい。
  • トラブルシューティングには以下のようなテストプログラムが便利です。

4 回路図


※クリックするとより鮮明な図を表示します。
  • 本PICライタの回路は、オレンジ電子工作 PIC Writerを作るの基本回路(プログラマー部)に簡易定電圧回路とDCジャックを加えたものです。追加部分以外の部品番号は概ねオリジナルの回路のものをそのまま使っています。
  • あけび猫は未確認ですが、PIC18Fシリーズのデバイスに書き込みする場合には、C2が必要なことがあるらしいです。本PICライタの部品セットにはC2は入っていないので、必要な時には各自で用意して下さい。
  • DCジャックの極性はセンタープラスを前提としているので、センターマイナスのプラグを差し込みたい時には極性変換ケーブルを使用するか、配線板のパターンを修正して下さい。
  • LED1はオリジナルのものとはすこし配線を変えてあります。本PICライタのLED1は、電源投入後、何もしていない状態で点灯し、ターゲットのPICにアクセス中に消灯し、再び何もしていない状態に戻ると点灯します。このため、LED1だけでも、電源の投入とアクセスが確認できます。しかしながら、やはり、アクセス中は赤色に点った方がよいと思う場合には、LED2を追加することもできます。この場合には、アクセス中と非アクセス中とで2つのLEDが交互に点滅することになります。LED2は通常の部品セットには含まれていないので、必要な場合には別途ご注文下さい。

5 簡易定電圧回路の調整方法

本PICライタでは簡易定電圧回路の部品を組みかえることでVppの給電方式を主に2つの方式から選ぶことができます。組み換えする部品は、D4,R10,D5,R11です (D4については、Vddに問題が発生していなければ、部品セットに入っているものを常に装着したままでよいです)。給電方式には、「Vpp定電圧方式」と「Vpp-DC直結方式」があります。

5.1 Vpp定電圧方式

DC D4 R10[Ω] D5 R11[Ω]
12〜16V 220

※「DC」はDCジャックに印加される電圧のことです。
※「∞」はその抵抗器を装着していないことを示しています。

各部品を上記の表のようにすると、Vpp定電圧方式となります。この場合DCジャックに印加される電圧が12〜16Vの間で変化しても、Vppは概ね11.5〜12.5Vに保たれます。また、Vddも概ね4.5〜5.3Vに保たれます。通常の部品セットに含まれる全ての部品を添付資料の図の通りに組み付けるとこの方式になります。通常は、この方式で使うことをおすすめします。

5.2 Vpp-DC直結方式

DC D4 R10[Ω] D5 R11[Ω]
13V以下 470 0
12V未満 220〜470 0

※「DC」はDCジャックに印加される電圧のことです。
※「0」は0Ωの抵抗器を示します。これは、リード線の切れ端等で代用できます。

各部品を上記の表のようにすると、Vpp-DC直結方式となります。この場合DCジャックに印加される電圧がそのままVppとなります。Vddは5V付近に保たれます。DCが12V以上の場合は表のようにR10を470Ωにすることをおすすめしますが、部品が結構熱くなるのを気にしなければ220Ωのままで13Vまで上げても使えなくはないようです。

以上のことから、先ずは、Vpp定電圧方式を試みて、ACアダプタの電圧が低いとみえてうまくいかない場合や、安定化電源等でVppをお好みに調節してみたくなった場合にVpp-DC直結方式にしてみるのがよいと思います。

実際には、装着するPICの負荷やツェナーダイオードのツェナー電圧のバラつき等により、以上の文中に書いてあるような電圧値よりずれることもあるかもしれません。全く明後日の電圧になっている場合にはツェナーダイオードが壊れている可能性が高いですが、少々のずれは、実際にPICに読み書きができているようならば気にしないで下さい。また、たとえば、電圧が低い方にずれている場合には、220Ωの抵抗器を100Ωのものに交換してみるというような手法で、 少しは調整できることがあるかもしれません。電圧の測定にはデジタルテスターを使うことをおすすめします。(電子式ではないアナログテスターだと、測定対象に対して内部抵抗が低すぎるとみえて正確な測定ができないかもしれません。)

Vppについては、オレンジ電子工作 PIC Writerを作るの[Writer509におけるVpp電圧の考え方]というのが参考になると思います。

6 書込みソフトの使い方

以下のようなソフトが使えると思います。

使い方は各自、研究してみて下さい。

7 参考ページ

本PICライタの製作には、以下のページを参考にしました。 数々の情報を公開して下さっている方々に感謝いたします♪

オレンジ電子の電子工作! -> オレンジ電子工作 PIC Writerを作る

本PICライタの回路は、上のリンク先ページの物に「回路図」の項目に書いたような修正を加えたものです。上のリンク先のページに書いてあるようにPIC12F509、PIC12F629、PIC12F675以外の デバイスでも使えるかと思いますが、未確認です。もし、色々なデバイスで試してみて、配線間違い等の不具合が発覚した場合には、パターンカット&ジャンパー等でなんとかしてみてください。


にへるつおるぐ

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