4.
CPUをビジーな状態にしてみて、CPUの温度が上がり過ぎないことを確認して下さい。意図的にビジーにするには、お手持ちの高解像度な動画を再生してみるとか、スーパーπを実行してみるとかするとよいかと思います。CPUの温度が上がり過ぎる場合には、VR11のネジを少しづつ左に回してみて下さい。CPUの温度が70℃〜80℃位の間で一定の温度に保たれる設定にするのが適当かと思います。
この時、静音化を狙うなら、なるべく低い回転数で温度が保たれるようにします。気温が上がった時の安定性を狙う場合には、CPUの温度が75℃〜80℃位の時、ファンの回転が最大になるように設定するとよいかもしれません。CPUの熱がサーミスタに伝わるまでの時間差を考えてゆっくりと設定すると
よいでしょう。
5.
ファンコントローラは、サーミスタの温度が上がるとファンの回転数を上げ、サーミスタの温度が下がるとファンの回転数を下げる働きをします。CPUがビジーな状態で、いつまでたっても、ファンの回転数が上がらない場合には、3で設定した回転数で十分冷えている思われます。少し温度が上がっただけでファンの回転が上がる設定にしたい場合には、VR11のネジをすこしづつ左に回してみて下さい。CPUの温度がどんどん上がってるし、VR11のネジを左に回してるのに、一向にファンの回転数が上がらない場合には、何か異常があるので、チェックしてみて下さい。
6.
CPUがビジー状態で、温度が一定に保たれている状態から、CPUをアイドル状態にすると、ファンの回転数は、一旦上昇してから、CPUが冷えるにつれて、徐々に下がってきます。そのまましばらく(数分〜数10分)ほおっておくと、3で設定した回転数付近になります。何故、アイドル状態にした時に回転数が上がるのか謎なのですが、取りあえずしばらくすると下がるので問題ないと思います。
7.
ファンコントローラの組み立てや配線に失敗していたりして、電源ラインが短絡したりしていると、パソコンの電源装置のヒューズが切れて、パソコンの電源が二度と入らなくなることがあります。パソコンの電源が入らなくなくなったら、コンセントを抜いてしばらくまって挿してから、電源スイッチをONにしてみて下さい。それでも復帰しない場合には、電源装置を新しい物に交換するか、電源装置内部のヒューズが切れていないか確認し、切れていたら交換してみて下さい。
8.
調整後、パソコンの電源を切って入れなおすとファンが回らないことがありますが、CPUの温度が上がると、回り始めます。そして、温度が下がると、設定したアイドル時の回転数になります。パソコンの起動時、ファンが回らないと警告音がなったり、エラーとなって起動できない場合には、それらの保護機能を解除するか、スピンアップ機能を付加するか、アイドル時の回転数をファンが起動できる程度の設定にする等、なんとかして下さい。
10.
パソコンのBIOSにCPUの温度による保護機能(警告音、シャットダウン等)の設定がある場合には、その設定を確認(ファンコントローラで調整した温度内で保護機能が働かないように)するのを忘れないようにして下さい。OSを起動した状態のヘルスチェックソフト等で設定した内容は、BIOSに反映されなくて、パソコンを再起動するとBIOSでの設定に戻ってしまう事があるようです。その為、BIOSの設定を忘れると、通常稼動時には保護機能が働くなくても、忘れた頃にCPUが高負荷状態になって、知らない間に保護機能が働いてしまうことがありえます。 |